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鳥取市の子育てに関する給付金について。種類と対象者、申請方法を紹介
鳥取市在住で妊娠中、あるいは乳幼児を子育て中の方が利用できる給付金について紹介します。主に、国の主導によるものと鳥取市が独自に実施するものがあります。それぞれの違いを見ていきましょう。
国と市では給付金にどんな違いがあるの? そもそも給付金の申請ってどんなふうにすればいいか分からない、という方も多いかもしれません。
そこで、今回は国と市が実施している子育て給付金の内容、どんな時にどんな人が申請できるのか、給付額はいくらかなどについて解説します。
出産・子育て応援給付金とは
「出産・子育て応援給付金」は、令和4年に第二次補正予算が決定したことで実施されるようになった給付金制度です。正式名称を「国の出産・子育て交付金による出産・子育て応援ギフト」といいます。
主に、妊婦さんと産後間もないお母さんをサポートすることを目的とした交付金制度です。「出産応援給付金」と「子育て応援給付金」の2種類に加えて、伴走型相談支援というサービスが策定されています。
母子家庭、父子家庭などひとり親家庭に対する特別な給付についてはこちらを参考にしてください。
出産応援給付金
妊娠1回につき50,000円が給付されます(双子、三つ子などの場合も一律50,000円)
妊娠届出の際に、アンケートと面談が実施されます。その後申請書に必要事項を記入し、申請を行います。
対象となるのは以下のような要件を満たした人です。
- 令和5年1月1日以降に妊娠届を出した方
- 鳥取市在住であること
- アンケートに回答していること
- 面談を受けていること(里帰り出産で鳥取市以外の自治体にいる場合は、現地の役所で面談を受けることも可能)
注意しなくてはならない点が、必ず妊娠中に申請手続きを行わなくてはならないことです。出産の後に申請しても、給付対象になりません。
伴走型相談支援
出産応援給付金制度の範囲で利用できる子育て相談サービスです。国が出産子育て応援給付金を制定した目的の一つといえます。
それまで、子育て世帯に対する経済的な支援と子育てそのものに対する悩み相談は別々に実施されていました。伴走型相談支援は、経済的な援助と妊婦さんや子育て中のお母さんの精神的なフォローも同時に行うことを目的としています。
バラバラなままでは、相談窓口が別になるなど手続きが煩雑になってしまいます。また、迅速な対応も難しくなっていました。
この問題を解決するため、妊娠届出時、妊娠8ヶ月時、出産時にアンケートや訪問を行って精神的、金銭的な悩みの聞き取りを行います。
基本の3つのタイミング以外でも、妊婦さんが必要だと感じたときに相談のお願いをすることも可能となっています。
子育て応援給付金
対象となる赤ちゃん1人につき50,000円が給付されます。双子、三つ子だった場合には赤ちゃんの人数×50,000円の支給です。
対象となる方は以下の要件を満たしている方になります。
- 国内に住所がある子どもを養育している方
- 申請者が鳥取市在住である方
- アンケートと面談を受けていること
- 国内の他の市町村で給付を受けていないこと
- 必要に応じた情報の共有(病院、役所等)に同意すること
申請期限は生まれたお子さんが4ヶ月を迎えるまでとなっています。また、なんらかの理由で生後4ヶ月までにお子さんが亡くなってしまった場合も、給付の対象になることを知っておいてください。
お子さんが亡くなった場合も、出生届を出した日から4ヶ月以内の申請で給付対象となります。
出産子育て応援給付金の申請方法
出産・子育て応援給付金の申請書類取得、及び提出に関しては、以下の窓口に問い合わせてください。
申請書類の様式は、2024年10月現在の鳥取市ホームページ上では確認できません。個人の就労状況や所得によって異なる可能性もあります。詳しく知りたい場合はまず申請の問い合わせをしてみましょう。
鳥取市役所駅南庁舎
鳥取市保健所健康・子育て推進課 子育て支援係またはこそだてらす
住所
鳥取市冨安2丁目138-4
電話番号
0857-30-8587
鳥取市独自の子育て給付金制度
鳥取市が出産子育て応援給付金とは別に、独自に行っている給付金制度があります。「マタニティサポート!妊婦さん応援給付金」というものです。
こちら2020年頃からのコロナウイルス感染症流行の影響で、出産、子育てに不安を感じるお母さんのサポートを目的として令和4年から始まりました。
妊婦さん一人に対して50,000円、双子や三つ子等においてはお腹にいる赤ちゃんの人数×50,000円が支給されます。
対象となるのは以下の方です。
- 令和5年4月1日以降に母子健康保険手帳の交付を受けており、申請するとき妊娠している方
- 申請する際に鳥取市の住民基本台帳に記載がある方
- 他の市町村から同様の給付を受けていない方
母子健康保険手帳の交付を受けたとき、申請に必要な書類も窓口で受け取ることができます。記入漏れがあると申請受付及び給付金支給までに時間がかかります。十分注意してください。
申請期限は母子健康保険手帳の交付を受けてから出産を迎えるまでです。書類についてはこちらを参考にしてください。
代理人申請も可能
鳥取市ホームページの子育て応援給付金に関するページには、代理人申請についての説明がありませんでした。そこで、問い合わせフォームから子ども家庭支援センターあてに質問をしてみました。
回答は以下のとおりです。
- 代理人申請は可能です
- 代理人申請を行う場合、子ども家庭支援センター等の窓口で委任状を受け取ってください
- 妊婦さんの個人ナンバー、住民記載事項証明書、妊娠届出書を持参してください
- 代理人の方の本人確認ができるものを持参してください
妊娠中はつわりが酷かったり、赤ちゃんが生まれてからはお世話が大変で、お母さんが申請するのが難しい場合も多いかもしれません。
このように、鳥取市からの回答で代理人申請が認められていることが分かりました。ぜひ、お父さんやおじいちゃんがサポートしてあげてください。
給付金は申請期限があることに要注意
鳥取市で申請可能な子育て給付金について説明しました。妊婦さんや赤ちゃんを育てている方を対象とした、応援としての給付金です。
注意しなくてはいけないことが、国と市のいずれの給付金にも申請の期限があるということです。時期を過ぎてしまうとせっかくもらえるはずのお金が無くなってしまいます。
50,000円というとそれほど大きな金額に感じないかもしれません。ですが、オムツやおしり拭きといった消耗品が欠かせない乳幼児期の子育てに役立つものではないでしょうか。
自分自身の体調や時間にゆとりがあるタイミングを抑えて、確実に給付を受けられるよう手続きすることをおすすめします。